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クイーンズギャンビット 〜初心者でも使えるチェスのオープニングその1〜

チェスのオープニングには山ほど種類がある。

その中でも初心者が知っておきたいオープニングが以下の10種類だ。

1.クイーンズギャンビット←今ここ!
2.シシリアンディフェンス
3.キングズギャンビット
4.ニムゾインディアンディフェンス
5.ルイロペス
6.フレンチディフェンス
7.フライドリバーアタック
8.カロカン
9.ロンドンシステム
10.スラブディフェンス

今回はこの中の1.クイーンズギャンビットについて詳しく見ていこう。

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概要

クイーンズギャンビットはギャンビットと名がつくオープニングの中でもよく指される定跡の1つであり、トップレベルの試合でも見かけることがある。

このオープニングはギャンビットと言っておきながら、そこまでギャンビット性はない。

Wikipediaの説明によると、ギャンビットとは

駒(通常はポーン1個)を先に損する代償に、駒の展開や陣形の優位を求めようとする定跡を言う。イタリア語の足(Gamba)の派生形が語源とされている。

ギャンビット - Wikipedia

であるが、クイーンズギャンビットでは先手の白がポーンを1つ犠牲にするものの、すぐに駒損を解消することができる。

仮に後手の黒がその駒得を保持しようものならむしろ不利になってしまう場合が多いのだ。

 

では、実際に駒の動かし方を見ていこう。

 

 

駒の動かし方

今から表示する棋譜などはこのマスの表示を使用する。

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棋譜でわからないことがある方はこちらを参照されたい。

棋譜の読み方 - チェス入門

 

基本形

まずは1.d4 d5 2.c4から始まる。

このc4の動きは白にとって盤の中央の支配を固める動きとなる。

ここで、黒がdcとc4にいるポーンを奪った場合をクイーンズギャンビットアクセプテド、奪わない場合をクイーンズギャンビットデクラインドという。

それぞれ見ていこう。

 

クイーンズギャンビットアクセプテド

クイーンズギャンビットアクセプテドの定義どおり、黒がdcとc4にいるポーンを奪った場合の図だ(1.d4 d5 2.c4 dxc4 )。

ここで白はいくつかの意図を持ってe3と動かす(1.d4 d5 2.c4 dxc4 3.e3)。f1にいるビショップがc4にいるポーンを奪う準備をしているだけでなく、d4にいる味方のポーンを守っている。

黒が駒得に固執しているとき

黒がc4にいるポーンを奪われたくないとき、援護のためにb5とポーンを動かす場面がある(1.d4 d5 2.c4 dxc4 3.e3 b5)。

これへの白の対応はa4とポーンを動かすことだ(1.d4 d5 2.c4 dxc4 3.e3 b5 4.a4)。ここで黒がb5のポーンを守る意味でc6と指せば、これから見るように白に大いに有利になる(1.d4 d5 2.c4 dxc4 3.e3 b5 4.a4 c6 5.axb5 cxb5 6.Qf3)。この動きはa8にいる黒のルークを狙ったものだ。ここでBb7と黒が動かしても状況は変わらない。黒にとって最良の動きはNc6である(1.d4 d5 2.c4 dxc4 3.e3 b5 4.a4 c6 5.axb5 cxb5 6.Qf3 Nc6 7.Qxc6+ Bd7 8.Qa6)。このように、黒が駒得を維持しようと4手目でc6と動かしてしまうと、白が結果的に駒得になっただけでなく盤上で駒の展開も白に分がある状況になる。さらに、a列のポーンが消えたことによってルークが直接敵陣に睨みをきかせる展開となっている。

 

黒が駒得を気にしないとき

黒が3手目でc4のポーンを援護せずNf6と展開した場合には、白は4手目でBxc4とポーンを奪い駒損を解消できる。

ここで盤を見ればわかるが、このBxc4の動きは駒損を解消するだけでなく、ビショップを展開させてc5・d5・e5というマスを支配し、さらにf7のポーンという黒の急所を狙うものである。

 

f7のマスが急所である理由は、キングによってしか守られていないからだ。

最初のポジションでポーンが誰に守られているか見てみよう。

a7:ルーク
b7:ビショップ
c7:クイーン
d7:ナイト・ビショップ・クイーン・キング
e7:クイーン・キング・ビショップ・ナイト
f7:キング
g7: ビショップ
h7:ルーク

キングしか守っていないということは、次の動きで白がBxf7+とチェックをかけると黒はキングで直接ビショップを取らなければいけない。

キングが動いてしまいキャッスルができないばかりでなく、盤の前の方に出てきて攻撃にさらされやすくなるのだ。

 

このため、冒頭でも言ったとおりクイーンズギャンビットはギャンビットと言いながらもギャンビット性の薄いオープニングである。

 

ここで黒がBg4と白のクイーンを狙うならば白はNf3と対応し、キャッスルする用意が整った(1.d4 d5 2.c4 dxc4 3.e3 Nf6 4.Bxc4 Bg4 5.Nf3)。

これがクイーンズギャンビットアクセプテドの基本的な動きである。

 

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クイーンズギャンビットデクラインド

クイーンズギャンビットデクラインドは下の図の状況から黒がdxc4と白のポーンを奪わない場合のオープニングである。

アクセプテドよりもデクラインドの方がよく指され、トップレベルではだいたい黒がe6と対応する。

これは白が3手目にcxd5と黒のポーンを奪っても黒はexd5とポーンを取り返し、同時に中央の支配を維持しようとする動きである。

こうならないために、白は3手目にNc3と動かし、d5のポーンへのプレッシャーを強める(1.d4 d5 2.c4 e6 3.Nc3)。

多くの場合、黒はd5のポーンを守ると同時にe4への支配を固めるためにNf6と動かす。

これに対して白は4手目でBg5と動き、f6にいるナイトを黒のクイーンにピン止めする。以下、黒がNc6、白がNf3と動かし、中央で激しい駒の取り合いが始まることになる(1.d4 d5 2.c4 e6 3.Nc3 Nf6 4.Bg5 Nc6 5.Nf3)。

 

 

まとめ

いかがだっただろうか。

クイーンズギャンビットは白にとって有利な形で試合を進めることができるオープニングである。

初心者でも簡単にマスターできるので、ぜひ覚えることをおすすめする。