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キングズギャンビット 〜初心者でも使えるチェスのオープニングその3〜

チェスのオープニングには山ほど種類がある。

その中でも初心者が知っておきたいオープニングが以下の10種類だ。

1.クイーンズギャンビット
2.シシリアンディフェンス
3.キングズギャンビット←今ここ!
4.ニムゾインディアンディフェンス
5.ルイロペス
6.フレンチディフェンス
7.フライドリバーアタック
8.カロカン
9.ロンドンシステム
10.スラブディフェンス

今回はこの中の3.キングズギャンビットについて詳しく見ていこう。

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概要

キングズギャンビットは攻撃的なオープニングであり、黒が正しく守れることが少ない。

そのため、攻めることが好きな人がマスターすると白の手番のときの勝率アップにすぐさまつながるだろう。

 

では、実際の駒の動きを見ていこう。

 

駒の動かし方

今から表示する棋譜などはこのマスの表示を使用する。

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棋譜でわからないことがある方はこちらを参照されたい。

棋譜の読み方 - チェス入門

 

基本形

1.e4 e5 2.f4からスタートする。この動きは黒のキング側を攻撃し始めたとともに、黒による中央の支配を牽制している。

クイーンズギャンビットと同じように、ここで、黒がexf4とf4にいるポーンを奪った場合をキングズギャンビットアクセプテド、奪わない場合をキングズギャンビットデクラインドという。

それぞれ見ていこう。

 

キングズギャンビットアクセプテド

キングズギャンビットアクセプテドの定義どおり、黒がexf4とf4にいるポーンを奪った場合の図だ(1.e4 e5 2.f4 exf4)。

ここで、白には2つの選択肢がある。

1つはボビー=フィッシャーがよく使ったBc4という手だ(1.e4 e5 2.f4 exf4 3.Bc4)。だが、正直これは初心者には後々指すのが難しい手である。

この後を見てみると、Qh4+ 4.Kf1となってしまい、白はキャッスルができなくなるとともにh1にいるルークを展開しにくくなってしまう。もちろん、この後Nf3と動かして黒のクイーンを後退させることが可能だ。

 

しかし、白の3手目でよりオススメな動きはNf3である(1.e4 e5 2.f4 exf4 3.Nf3)。駒の展開をするとともに、黒のクイーンが白のキングをチェックすることを防ぐ。

 

ここから黒は多くのオプションがあるが、今回は黒が駒得に固執してg6と動かした場合を考える(1.e4 e5 2.f4 exf4 3.Nf3 g5)。この動きはf4のポーンを援護しているし、クイーンが効いているためNg5と奪うこともできないので良い手と感じられる。

だが、キング側の守りに隙ができたので、白はこの好機を逃すまいとキング側で攻勢を強める。

具体的にはh4と動かしg5のポーンを攻撃する。もしここでgxh4と奪われたらNxh4と奪い返せば良い(1.e4 e5 2.f4 exf4 3.Nf3 g5 4.h4 gxh4 5.Nxh4)。この後d2にいるポーンを動かせばビショップでf4のポーンを奪い返すことができ、駒損が解消される。

そのため、h4の後、黒は多くの場合g4とポーンを進め、ナイトを攻撃する(1.e4 e5 2.f4 exf4 3.Nf3 g5 4.h4 g4)。

これに対して、白はNg5と動かせば、先程動かしたh4のポーンがナイトを守る役割を担ってくれる(1.e4 e5 2.f4 exf4 3.Nf3 g5 4.h4 g4 5.Ng5)。これでナイトを守りが薄いキング側の敵陣に動かすことができた。

これに対して、黒はh6とポーンを動かすか、f6とポーンを動かすかの2つの守りがある。

 

h6と黒が対応したとき

これでナイトはh3・f3・e6・h7とどこに移動しても奪われることになる。

どうせ奪われるなら、黒の急所であるf7のポーンを取ってしまおう(1.e4 e5 2.f4 exf4 3.Nf3 g5 4.h4 g4 5.Ng5 h6 6.Nxf7)。

f7のマスが急所である理由は、キングによってしか守られていないからだ。

最初のポジションでポーンが誰に守られているか見てみよう。

a7:ルーク
b7:ビショップ
c7:クイーン
d7:ナイト・ビショップ・クイーン・キング
e7:クイーン・キング・ビショップ・ナイト
f7:キング
g7: ビショップ
h7:ルーク

これに対応してキングが動くとキャッスルができないばかりでなく、盤の前の方に出てきて攻撃にさらされやすくなるのだ。

以下、Kxf7 7.Qg4 Nf6 8.Qxf4 d6 9.Bc4+と推移する。クイーンを攻撃。

駒損解消&ナイトをピン止め。

e5とポーンを前進させられるとナイトが奪われるので、e5へプレッシャーをかける。

この状況は黒がポーン以外の駒を1つしか展開していないのに対し、白は2つ展開されているという白に有利なものである。

さらに、盤を見ると明らかだが、キングズギャンビットではf列のポーンを犠牲にする代わり、白がキング側でキャッスルするとルークがf列に効かせられるようになる。

 

f6と黒が対応したとき

h6と黒が5手目で動かしたときと同じくナイトはどこに移動しても奪われるのだが、今回はf7に移動しても得られる駒がない。

そこで、この場合は6.Qxg4 fxg5 7.Qh5+ Ke7 8.Qxg5+と攻撃し続ける。この場合、黒のポーン以外の駒は1つも動いておらず、明らかに白に有利な展開となっている。

 

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キングズギャンビットデクラインド

1.e4 e5 2.f4のあと、黒がexf4とアクセプテドしないときの手の多くはBc5である(1.e4 e5 2.f4 Bc5)。

これは、白のキング側でのキャッスルするときの王の通り道の途中に睨みをきかせているため、キャッスルできなくさせるものだ。

ここで白がfxe5と動いてしまうと、白が負けるあるいは不利になる。

このあとQh4+とクイーンによる攻撃を受け(1.e4 e5 2.f4 Bc5 3.fxe5 Qh4)、

4.Ke2と逃げてしまうと、Qxe4#とチェックメイトになってしまう。

4.g2と防いでも、Qxe4+ 5.Qe2 Qxh1とルークを失ってしまい不利な状況に陥ってしまう。そのため、Bc5に対する白の3手目はNf3と指せば良い。

これに対応して、黒は多くの選択肢を持つ。

場合分けが激しいが、それぞれ見ていこう。

 

黒がexf4と対応した場合

この場合は4.d4と動いてビショップを攻撃しながら、同時に味方のビショップでf4にいるポーンを攻撃しよう。

以下、Bd6 5.e5 Be7 6.Bxf4と推移する。駒損解消。

 

黒がd6と対応した場合

これが最もよく見かけるケースであるが、これに対してはc3の1手が有効である。ここで黒がNf6と対応した場合、d4とビショップを攻撃するのが良い。

黒のポーンでe4のポーンを奪われたら、こちらもc3のポーンで奪い返す(4.c3 Nf6 5.d4 exd4 6.cxd4)多くの場合、黒はBb4+とチェックをかけるが、これにNc3と対応するのは悪手だ。

というのも、Nxe4とナイトを動かされ、白のc3のナイトはピン止めされているため動かすことができず、奪われてしまうからだ。

なので、ここはBd2と対応しよう(4.c3 Nf6 5.d4 exd4 6.cxd4 Bb4+ 7.Bd2)。

これでBxd2とビショップを奪われればNxd2と奪い返せばよいし、

黒がa5と動いたなら以下、8.e5 dxe5 9.fxe5と駒を展開しよう。

もしd4の動きに対してBb6と後退したならば、6.fxe5 dxe5 7.Nxe5 Nxe4 8.Bd3 d5 9.Nd2 Nxd2 10.Bxd2 f5 11.f6と続く。

ここでNxf6とポーンをナイトで奪われたならQe2+とチェックをかければいいし、

Qxf6とクイーンで取られたなら12.Nxe4 dxe4 13.Bxe4と続く。ここでわかるのが、黒のキングががら空きだということだ。

この後にでもキング側でキャッスルができ、ルークをf列で効かせよう。

 

白の4.c3には対して、黒はf5と対応する時もある。

このときも変わらずd4とポーンを前進させればよいが、この後の黒の動きによって白の指し方が変わってくる。

1.fxe4と指す場合この場合は、白にとって有利になる展開だ。

以下、6.Nxe5 dxe5 7.Qh5+とチェックをかけて相手のキングを攻撃しよう。

ここでg6と対応されればQxe5+と、

Kd7と逃げるとfxe5と、

Ke7と逃げてもQxe5+と、

Kf8と逃げるとBxc4というように攻めよう。

 

2.exd4と指す場合

これに対しては6.cxd4 Bb4+ 7.Bd2 fxe4 8.Bxc4 exf3 9.Qxf3と対応すれば良い。

 

3.Bb6と指す場合

これに対しては、6.fxe5 fxe4 7. Ng4 d4と対応すれば良い。

 

黒がNc6と対応した場合

これはそんなに見かけないが、黒のトラップに引っかかってしまう場合があるので掲載した。

これに対して4.fxe5 Nxe5 5.Nxe5と反応してナイトを動かしてしまうと、

Qh4+ 6.g3 Qxe4 7.Qe2 Qh1とBc5に対して3.fxe5と対応してしまう悪手と同じ要領でルークを奪われてしまう。

そのため、ここは4.Bd2と落ち着いて対応しよう。

 

黒がNf6と対応した場合

こう指された場合の対抗策は1つのみである。

すなわち、4.fxe5 Nxe4 5.d4 Be7 6.Bd3 d5 7.c4だ。これによって駒得に持ち込める可能性が高まる。

 

まとめ

いかがだっただろうか。

キングズギャンビットは攻撃的なオープニングであるが、同時に1手間違ってしまうと4手目でチェックメイトになってしまったり、ルークを失ってしまう諸刃の剣とも思えるギャンビットだ。

場合分けが多く、大変だったと思うが、これをマスターすれば白の時の勝率が格段に上がるものだと思う。