まだパンツはいてるの?

俺はプロのノーパンだ

寿限無に出てくる「五劫の擦り切れ」とはなんなのか

「寿限無」の話を聞いたことがない方はいないだろう。

生まれた子供に縁起の良い名前をつけようとお寺の和尚さんに候補を聞いたらどれもよさそうで決めきれず、候補となった名前を全部足し合わせたら非常に長い名前ができてしまった、という笑い話である。

 

その赤ん坊の名前が

寿限無寿限無
五劫の擦り切れ
海砂利水魚の
水行末 雲来末 風来末
食う寝る処に住む処
藪ら柑子のぶら柑子
パイポ パイポ パイポのシューリンガン
シューリンガンのグーリンダイ
グーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの
長久命の長助

と、たしかにとびきり長くなっている。

 

どれだけ長いかというと、

ひらがなで表すと136文字:
じゅげむじゅげむごこうのすりきれかいじゃりすいぎょのすいぎょうまつうんらいまつふうらいまつくうねるところにすむところやぶらこうじのぶらこうじぱいぽぱいぽぱいぽのしゅーりんがんしゅーりんがんのぐーりんだいぐーりんだいのぽんぽこぴーのぽんぽこなーのちょうきゅうめいのちょうすけ

声に出し、五劫などを「ごこー」と呼び五劫の音節は2つ、シューリンガンの「りん」を1つの音節と数えても89音節もある。

 

日本人の長い名前を挙げているこの記事で紹介されている中でも群を抜いて長い名前を授かった人がこの3人。

野田 江川富士一二三四五左衛門助太郎
のだ えがわふじひふみしござえもんのすけたろう

古屋敷 後部屋新九郎左衛門介之亟
ふるやしき こうぶやしんきろうざえもんのすけのきょく

渡辺 七五三吉五郎次郎三郎衛門
わたなべ しちごさんきちごろうじろうさんろうえもん

3人とも尋常でない長さだが、それでもひらがな表記でわずか20文字にしかならない。

136文字というその6.5倍超の圧倒的名前の長さマウントをとれる名前こそ寿限無の唯一無二の強みだ。

 

同記事によると、世界に目線を広げて過去のパスポートに乗った最長の名前が
Adolph Blaine Charles David Earl Frederick Gerald Hubert Irvim John Kenneth Loyd Martin Nero Oliver Paul Quincy Randolph Sherman Thomas Uncas Victor Willian Xerxes Yancy Zeus
の174アルファベット&スペースらしいが、

この赤ん坊は
Jyugemu Jyugemu Gokounosurikire Kaijyarisuigyono Suigyoumatsuunraimatsuhuraimatsu Kuunerutokoronisumutokoro Yaburakoujinoburakouji Paipo Paipo Paiponoshuuringan Shuuringannoguurindai Guurindainoponpokopiinoponpokonaano Choukyumeinochousuke
の239アルファベット&スペースと世界最長の名前を優に37%長く更新してきている。

 

もう同じ日本人として誇りと畏敬しか感じ得ないほどとんでもなく長い名前をつけてもらった赤ん坊のお話が寿限無である。

 

スポンサードリンク

 

 

 

 

さて、このお話中に出てくる「五劫の擦り切れ」について今回は考察してみる。

 

「寿限無」や「食う寝る処に住む処」などは幸せが絶えない・生活に困らないでほしいという願いを込められたものだが、
この「五劫の擦り切れ」は「長久命」と同様、とんでもなく長生きしてほしいという意味が込められている。

 

では、具体的に五劫とは何年なのだろうか?

 

 

まず、五劫の「劫」という単位だが、これがまずよくわからない。

Wikipediaによると、

仏教などインド哲学の用語で、極めて長い宇宙論的な時間の単位。
サンスクリット語のカルパ (kalpa कल्प) の音写文字「劫波(劫簸)」を省略したものである。 

劫 - Wikipedia

とあるが、極めて長い以上の説明がない。

 

あるいは、天女の羽衣と関係あるという説もある。

というのも、天女は時々、といっても3千年に1度下界の泉で水浴びを楽しまれるのだが、その泉に行く途中に10里四方の巨大な岩あるそうな。
そして天女が召されている薄い羽衣がその大岩に触れるとかすかに岩が擦り減り、それを3千年周期で繰り返した結果岩が無くなるまでを1劫と定義する説だ。

 

 

今回は前者の説が曖昧すぎるのもあり、後者の「天女の羽衣」説で話を進める。

f:id:daiki12olympians:20181213095229p:plain

 

羽衣という、まあなんとも軽そうなイメージの布が大岩を擦りきるという想像できなさそうな話だが、続けてみよう。

 

(それにしてもこの天女って1000年に7日だけ現れるジラーチよりレアキャラのくせに美しくて水浴びする以外何もしないのかよ)

f:id:daiki12olympians:20181213095037p:plain

 

 

なんとなくのイメージでわかりやすいように、3千年に1回の天女の羽衣1擦りあたり、その羽衣があたった範囲において上にあった1個の原子ずつなくなっていくと仮定する。

 

先程の天女の画像を見るに羽衣がまあまあの長さなので、1擦りで羽衣が岩にあたる範囲を横20cm×縦200cmの4000cm2とする。

 

また、下界である地球の岩石の大部分は火成岩なので、例の大岩をSiO4四面体の間にMgOやFeOが入り込んだSiO2の複鎖状の塊として考えてみる。

考えてみようとしたのだが、そもそも原子によって大きさが違うけどその差が微々たる量の2乗ぐらい小さいので、原子の大きさを一律1Å=1×0.0000000001mと単純化する。

 

そして10里四方の岩の大きさも考えよう。

日本だと1里は約3.9kmだが、泉の周りに10×3.9km=39km四方もの岩があるわけないことは想像に難くない。

中国からやって来た仏教用語なので、中国の単位として考えると1里は約500m。10×0.5km=5km四方の岩もまあないだろうが、39km四方よりは現実味を帯びているのでこれを採用する。

10里四方=5km四方=5000m四方=500,000cm四方=250,000,000,000(2500億)cm2

つまり4000cm2の天女の羽衣が250,000,000,000cm2の範囲を一通りすべて擦りきるには250,000,000,000÷4000=62,500,000(6250万)擦り必要なわけだ。

もちろん岩もペラペラな紙のような岩ではなく、厚みも5kmあると考えると岩の大きさは、250,000,000,000cm2×500,000cm=125,000,000,000,000,000(12.5京)cm3。

 

 

もう1度確認すると、

天女の羽衣:4000cm2
原子の平均的な大きさ=1擦りによって減る高さ:1Å=0.00000001cm
岩の高さ:10里=500,000cm
岩の面積:10里四方=250,000,000,000cm2

である。

 

まず、先程計算したとおり、4000cm2の天女の羽衣が250,000,000,000cm2の範囲を一通りすべて擦りきるには250,000,000,000÷4000=62,500,000(6250万)擦りかかり、

3000年で1擦りなので、一番上の層を擦りきるには3000年×62,500,000擦り=187,500,000,000(1875億)年かかり、

さらに、岩の高さ500,000cmには0.00000001cmの原子が縦に500,000÷0.00000001=50,000,000,000,000(50兆)個詰まっている。

つまり、1層あたり187,500,000,000年かかる層が50,000,000,000,000層ある計算なので、
1劫=187,500,000,000×50,000,000,000,000=9,375,000,000,000,000,000,000,000(9 じょ 3750垓)年だ。

 

ここから、5劫とは9,375,000,000,000,000,000,000,000×5=46,875,000,000,000,000,000,000,000(46杼8750垓)年であることがわかった!

 

 

さて、この46,875,000,000,000,000,000,000,000年がどれだけ長いかを考察してみよう。

 

宇宙は誕生してからまだ138億年といわれている。

これは5劫の0.00000000000002944%にあたる。

 

そもそも、まだ地球が誕生してから46億年しか経過していない。

天女が地球誕生と同時に大岩を擦り始められたとしても、まだ1番上の原子層すら擦り終わっておらず、1番上の原子層の46億÷1875億×100=2.45%しか擦られていない。

そもそも46億÷3000=1,533,333回しかまだ下界に降りてこられていない。

 

 

 

 

という話をこのさらば青春の光のネタを見て考えてました。

www.youtube.com

 

 

とりあえず2劫ほど寝てきます。

おやすみなさい。