まだパンツはいてるの?

俺はプロのノーパンだ

サマータイムを実際に体験してみた!日本で導入する意味はあるのか?

サマータイムがちょっと前から日本で話題になっている。

 

東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森会長が安倍首相と8月7日に会談した時、暑さ対策として導入を要望したことが発端だ。

森喜朗氏「マラソンなど一部競技の日程を朝早くにしたが、それだけで異常な暑さに耐えられるのか。抜本的な暑さ対策を考えなければならない」

 

たしかに今年の日本の猛暑を考えると、時間を早めて涼しい時間帯に競技を終えてしまい日中はお休みするという方針がよさそうに思える。

 

実際はどうなのだろう?

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サマータイムの歴史

俺は8月16日からアメリカにいる。

アメリカの大学に2年間留学中だ。

 

そして、アメリカではサマータイムが導入されている。

正確に言うならサマータイムではなく、Daylight Saving Time (DST) だが、便宜上サマータイムと呼ぶことにする。

 

2018年のサマータイムは3月11日(日)午前2時から11月4日(日)午前2時までだ。

この期間にアリゾナやハワイなどの一部を除き、アメリカでは1時間時計を進める。

 

例えば、ニューヨークやワシントンD.C.がある東海岸の標準時イースタンタイムゾーンでは、日本との時差が通常−14時間だが、この期間は−13時間となるのだ。

 

そして、この深夜のうちに時間が変わることによって、睡眠時間の変動も生じる。

春の時間変更(Moving Forward)は午前2時が午前3時になるため、1時間睡眠時間が短くなるのだ。

反対に秋の時間変更(Moving Back)では午前2時が午前1時に戻るため、いつもより余分に1時間眠ることができる。

 

より注意が必要になるのが春の時間変更であることは間違いない。

電波時計など正確な時計を持っておらず昔ながらのアナログ時計だと1時間遅刻してしまう可能性が大いにある。

 

実際、自分も幼い頃にニューヨークに住んでいたときにこのMoving Forwardをすっかり忘れていて朝早い予定に起きることができず母親に叩き起こされた記憶がある。

 

 

ちなみに、標準時の導入は産業革命期のイギリスで始まった。

それまでは各々の街が時間を決めていたが、鉄道インフラの時刻表を作る際に全国的に時間を設定する必要に迫られたからだ。

 

アメリカでは19世紀後半から標準時の必要性が認識されていたが、1918年にようやく法律で標準時が設定された。

 

サマータイムの最初の考案者はベンジャミン=フランクリンだ。

彼はアメリカ建国の父の1人であり、優れた外交家であると同時に、避雷針を考案するなどの科学者でもあった。

その栄誉をたたえ、100ドル札に肖像が載っている。
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しかし、その当時は実際に施行されることはなかった。

 

実際にサマータイムが採用されたのは1916年のドイツとオーストリアが最初である。

当時は第一次世界大戦中であり、極力夜間にエネルギーを使わないように設定されたが終戦後すぐに廃止された。

 

その後、1966年より現在の形のサマータイムがアメリカをはじめ高緯度地域を中心に導入されている。

 

 

 

 

実際にサマータイムを体験した

というわけでサマータイムの本場アメリカにて体験してみた。

8月22日の時刻と写真を掲示するが、いかんせんロースペスマホで撮ったため写真の画質や明るさが悪いのはご愛嬌ということで流していただきたい。

 

ちなみに俺がアメリカで通っている大学は39.85°Nにある。

だいたい秋田県と同じだと思っていただければ間違いない。

 

6:30AM
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寮の部屋から撮った写真だ。

サマータイムの6:30ということは通常の5:30なのでまだまだ暗い。

 

7:00AM
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同じ構図。

通常の6:00だけあって明るくなってきた。

 

7:15AM
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外に出た。

曇りなのでそこまで明るくないが、早朝の活動といった感じ。

 

8:30AM
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通常の7:30なので、日本の始業前のような明るさ・暑さはない。

というより、ここは全然暑くない。

むしろ朝はパーカーを羽織るような涼しさだ。

 

昼は少しも変わらないので夕方に時間を早送りする。

 

7:00PM
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あ、明るい。

建物に西日が当たっての反射が眩しい。

通常の午後6時と考えればまあそれなりだが、何も考えないと7時にこの明るさは驚くばかりだ。

よゆーで外で遊べてしまう。

日本の夏の7時よりも明るいのでは?

 

8:00PM
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再び寮の部屋から。

部屋の電気がついていたので部屋の内部が反射してしまっているが、まだ明るいことがお分かりいただけるだろう。

徐々に傾いてきているものの、まだ外で遊べる明るさだ。

8時にこの明るさで外で遊んだことがある日本人はどれだけいるのだろう…

 

8:40PM
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またしても寮の部屋から。

さすがにこの時間になってくると宵というのだろうか、夕方とは言い難い。

 

感想

朝がそんなに早くない人にとってはだいぶ長い日照時間を感じることができる。逆に、朝早い人はまだまだ暗いので起きづらい。

午後7時からでもまるまる1時間明るい外で遊ぶことができるのは子供にとってよさそう。

 

 

 

 

日本での導入?

日本での導入は2020年東京オリンピックを見越してという大前提がある。

実際に導入される期間も2年程度と一時的な処置にすぎない。

その程度のものを導入するメリットはどれだけあるのだろうか?

 

分かりやすい例として、マラソン競技で考える。

東京五輪のマラソンのスタート時間は、当初の予定を30分繰り上げて午前7時に落ち着いた。午前5時も検討されたが、「国際陸連とも話し合い、5時は選手にとっても早すぎるということで、アスリート・ファーストを考えて7時になった」と説明があった。  

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO34383930R20C18A8000000/

 

日本時間の午前7時に競技が始まるということは、アメリカ東部時間の午後6時に放映されるということだ。

日本が2時間時計をすすめるサマータイムを導入すると、午前7時開始は実質日本時間の午前5時開始であり、アメリカ東部時間の午後4時放映開始となる。

いったいどれだけのアメリカ人家庭が午後4時に「さてさてマラソンを見よう」と、のこのこ家に帰ることができるだろうか。

 

放映しても見る人数が少なければアメリカテレビ局が支払う放映権料も大幅に下げられ、五輪収入も減ること待ったなしだろう。

 

もともと8000億円が予算だったオリンピックがいつのまにか3兆円の支出となり、しかも収入を下げるほどの効果はサマータイム導入にはないだろう。

最も心配なのは、これが東京五輪・パラリンピックを歓迎する機運にまた水を差すのではないかということだ。サマータイム導入は全国民にとってとんでもない負担となる。みんなが五輪開催を支持しているわけではない。五輪を大義名分にするとなれば、アンチ五輪派を増やし、大会への反発が広がりかねない。

商業化された現代の五輪を取り巻く状況は、国民の大多数が五輪の成功を願って一丸となった1964年大会とはまったく違う。価値観が多様化した時代であることもわかっているはずだ。ところが組織委や政治家のやり方には「五輪となれば国民はみんな喜んで協力する」という意識がすぐに顔を出す。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO34383930R20C18A8000000/

 

たしかに、「五輪となれば国民はみんな喜んで協力する」という意識がすぐに顔を出す、という点はよくわかる。

 

しかも、繰り返しになるが、2年間だけの導入だ。

国民が時計の扱いなど含めて混乱することが目に見えている。

 

だいたいそれだけのためにITエンジニアがその仕様に合わせた内蔵アプリなどを作るのは意味がない。

AI産業など、より生産的な仕事をエンジニアにしてもらい、将来性の高いモノを作ってもらうほうが国のためではないだろうか。

 

 

結論

サマータイムの導入は夏休みの子供にとっては遅くまで外で遊ぶことができるのでいいかもしれないが、国全体で導入するほど価値のあるものではない。

酷暑かもしれないが、アスリートにはそれを乗り越えていただこう。

 

結局夏の甲子園も猛暑酷暑といわれた中やり通した。

プロのアスリートの環境を整えるよりも将来性のある高校生の環境を少しでも整えるほうが先ではないだろうか。

アスリートの環境を整えることも大事だが、さほど効果のない環境整備よりも先にするべきことがある。