まだパンツはいてるの?

俺はプロのノーパンだ

大鐘良一著『ドキュメント 宇宙飛行士選抜試験』からパイロットになる人間を考察した

空を飛ぶ

それは人類の夢であり、希望であった。

 

かく言う俺も空を飛ぶことに魅了されてきた少年だった。あの青い空を自由に駆けれたらどれだけ楽しいだろう。

そんな少年時代の俺の夢はパイロット。自分だけでは飛べないかもしれないが、飛行機を操縦することで擬似的な体験ができるのではないだろうか。。。

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その夢を見てからはや15年。自分は今、職を探す時期に差し掛かっている。もちろんエアラインパイロットも選択肢の1つだ。

具体的には航空会社が募集する自社養成パイロット制度。これは文理を問わず、また前提知識がない学生でも、適性があれば航空会社が採用し訓練してくれる制度だ。

 

2019年度は

日本航空(JAL)
全日本空輸(ANA)
スカイマーク
Peach Aviation
ANAウイングス

の5つの日系企業が自社養成パイロットを募集した。

 

さて、そんな自社養成パイロットだが、どのような応募者が採用されるのだろう?

上に挙げた企業の選考プロセスには、

エントリーシート
適性検査(筆記試験)
グループディスカッション
面接
適性検査(シミュレーター)
航空身体検査

などがあり、

最低限の学力
英語力
マルチタスク能力
健康な身体
人柄

を審査しているのではないかと思われる。

 

最低限の学力はいい。東大文科3類には不合格だったものの、世間的には難関とされる私大に合格している。

英語力もいいだろう。仮にもアメリカの大学に2年間留学し、学位を修めている最中だ。

健康的な身体もチェック。スポーツジムの受付のバイトをしていた頃から健康に気を使いだし、週に6日はジムでトレーニングしている。
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マルチタスク能力はどうだろう。上記3つと比べるとそこまで自信がない。沼ばっかり食べてないで料理すれば上がるものだろうか?
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さて、ここで問題となってくるのが人柄だ。具体的に何を見られているのだろうか?

 

この疑問を解消するために読んだ本が、NHKの大鐘良一氏が著した『ドキュメント 宇宙飛行士選抜試験』だ。

なぜパイロットの人柄を知るために宇宙飛行士の本なんか読んだかって?

宇宙飛行士は、エリートパイロットですらなかなか選抜されない限りなく狭き門を突破した人間だからだ。宇宙飛行士に求められる人柄は、パイロットにも求められるだろう。

 

そして、冒頭に宇宙飛行士に必要な人柄は明記されていた。

どんなに苦しい局面でも決してあきらめず、他人を思いやり、その言葉と行動で人を動かす力があるか

確かにこんな人はものすごい”人間力”が高いと言わざるをえない。

 

具体的なエピソードとして、日本人女性初の宇宙飛行士である向井千秋さんが採用された選考中の話が紹介されていた。

ある候補者が面接試験で思うようにいかず、向井さんに「もうダメかもしれない」と打ち明けた。落ち込む候補者に対し、彼女は「そんなことは絶対にないよー!一緒に宇宙に行こうよー!」と満面の笑顔で明るく言った。 向井さんも試験の結果が気になっていたはずだ。それなのに、競争相手である候補者を気遣い、励ます余裕を見せた。そんな前向きな向井さんを見て、彼は「ああ、こういう人が宇宙にいくのだろうか」と感じたという。

自分は決してあきらめず、ライバルを宇宙に一緒に行く仲間と認識し気遣い、周りをもあきらめさせないリーダーシップ。

冒頭に出てきた3つの要素がすべて含まれているエピソードだ。

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他にも、

チームワークのためのリーダーシップ・フォロワーシップ
常に冷静で平常心を維持する
折れない心を持って危機を乗り越える力
コミュニケーション能力≒ユーモア

などが本書の中で頻繁に出てきた”人間力”の中身だと感じた。

特にチームを円滑に目標を向かわせるためのリーダーシップ・フォロワーシップについて多く言及されていたように思われる。

ストレス環境下であっても、チームワークを発揮できるかどうか。団体行動における、候補者それぞれの力を見たかったのだ。JAXAはこれを”リーダーシップ”と”フォロワーシップ”と呼び、今回の試験で最も重要な採用基準としていた。”リーダーシップ”は指導力。そして”フォロワーシップ”は、リーダーに従い、支援する力を指す。

指導力、支援する力とは具体的にどういった力なのかの説明や審査委員が注目したポイントは本書に譲るが、結局はチームのためにどれだけ貢献できるかに集約されるだろう。宇宙ステーションなどで長期間生活するチームのメンバーからどれだけ信頼されうる人物なのかが問われている。

 

エアラインパイロットも、ただ飛行機を操縦できるだけでは務まらない。

人命や貨物を預かる責任者として、お客様やクルーから信頼を得られていないと機長にはなれないという。人としてできていないとダメだということだ。

機長は毎回のフライトの責任者となるため、常に人格、技倆、識見を磨き続けながら、安心と信頼の運航を追求しています。

ミッション|運航乗務職(自社養成パイロット)|ANA 新卒採用情報2020

また、人間としてまっすぐであることも求められている。

「素直な心」と「感謝の気持ち」を持ち続けることが大切です。

求める人財像 自社養成パイロット|JAL採用情報|日本航空株式会社

同じシップに乗るクルーだけでなく、整備士・グランドスタッフ・ディスパッチャーをはじめとする、「飛行機を飛ばしたい」というアツい思いを持った他のメンバーからの信頼を得るには、この2つはマストなのだろう。

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シップってのはなぁ、昔から船のことを言うんだよ。

 

結論として、宇宙飛行士、ならびにパイロットに求められる人間性をまとめると、

素直かつ勤勉で、感謝とユーモアを忘れずにチームに貢献するうえ、危機に直面しても冷静に平常心を失わず、決してあきらめない前向きな性格

ということになるのだろうか。いや、これだけの人格者を探すのは至難の業に思えるぞ苦笑

まさにパーフェクトヒューマンではないか。

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呼んだ?

 

最後に、本書の中では宇宙飛行士は「憧れ」だけではこなせないというメッセージも散りばめられていた。これはパイロットにも同じことが言えるだろう。

エアラインパイロットの何に憧れているのか?
そのパイロットになって、やりたいことは何なのか?
どれだけの覚悟をしているのか?
もしパイロットになった場合、どのようなキャリアを思い描いているのか?

このあたりはもう1度自分で考え直してみよう。

 

とまあ、向井千秋さんのように、パイロットを目指すライバルであり、空を飛ぶ夢を持つ仲間の役に立てばと思い情報を共有してみましたが、

名もない大学生が書く弱小ブログなんて目に付きませんよね、はい。